衣裳

布えらび・寸法出し&パターン製作・裁断・縫製etc. 衣裳は3名(仕込みの時は+2名)で作っています。 衣裳を縫うのに使われる糸。素材の色にあう糸を選んで、縫っています。手縫い糸・ミシン糸、ニットや特種素材には専用の糸を使っています。 出来上がった衣裳を、役者に着てもらい、丈や幅はもちろん、動きやすさを考慮しながら、調整をしていきます。早着替えがある場合は、早着替え用に直していきます。 黒の縞のスーツは、実は布地そのものから製作しています!パターン作りから、縞柄のあわせまで、柄がずれないように細かく注意しました。 時代を辿れば、元々帯はヒモ状のものでした。昔は“おはしょり”もありません。江戸以降は、歳や身分によって帯の結びや形が変化。作品でも時代と風潮によって帯の幅も形も異なります。 この衣裳は、3種類のファー素材を使っています。胴体の茶系のファーには縄紐を縫い付け、肩の部分のグレー系のファーは毛をヘアスプレーでグリグリに立たせました。仕上げに、毛が抜けないよう、スプレーのボンドで固めてあります。 茜丸の黄色の衣裳は染色してから作り、袖無しもグリーン系の素材に毛糸で刺繍を。ブチの茶色のホットパンツは、素材が肌に当たると痛いので、裏に別布がついています。思い通りの素材や色が無くても、デザイン画に近づく様に製作。 若者たちの衣裳は、みんなバラバラ。色違いや似ているわけでもなく、まったく違うデザインなので衣裳プランもたくさんありました。役者自身もこだわりを持って着ています。 マドンナは、登場するたびに衣裳が違いました。着物に袴、そしてドレス。坊っちゃんが夢中になる!?御洒落な衣裳を用意しました。 天草四郎の衣裳は、裏地にもこだわりが。激しい踊りの中で見えても良いように、そして全体の衣裳と合わせて青色で作りました。